【学生ライターが取材📸】横浜鶴見で沖縄の伝統芸能「エイサー」のパレード「仲通り道じゅねー」

【学生ライターが取材📸】横浜鶴見で沖縄の伝統芸能「エイサー」のパレード「仲通り道じゅねー」

みなさん、こんにちは。「ちむどんどん」横浜鶴見プロジェクトの学生記者、横浜商科大学の後藤、志塚、城地、中川、林です。私たち5人は今回、8月21日(日)に鶴見区の仲通商店街で行なわれた、

沖縄の伝統芸能「エイサー」のパレード、「道じゅねー」の取材に行きました。

当日は曇りで、少し蒸し暑い感じでしたが、それをカラッと吹き飛ばすような、明るく陽気で楽しいお祭りでした。コロナ禍のため、例年よりは少し規模を縮小しての開催となりましたが、それでも大いに盛り上がった今年の「道じゅねー」をレポートします!

いよいよ「道じゅねー」の練り歩きが始まります!

■エイサーを踊って道を練り歩く夏の風物詩「道じゅねー」

みなさんは「道じゅねー」をご存知ですか?

「道じゅねー」はご存知なくても、「エイサー」はご存知の方が多いと思います。

「エイサー」は先祖供養の念仏踊りが発祥と言われる沖縄伝統の踊りで、旧盆の時期に行なわれます。

先祖を供養するために、太鼓を打ち鳴らしながら地区内の家々を回るという賑やかな踊りですが、このエイサーを踊りながら道を練り歩くお祭りが「道じゅねー」です。

毎年、地域のみなさんが楽しみにしていたお祭りでしたが、鶴見の「道じゅねー」も、コロナ禍の影響で中止が続いてしまいました。そして、ようやく3年ぶりの開催。例年より練り歩きの距離や時間を縮小しての開催でしたが、再開を待ちわびていた多くのみなさんが集まり、写真を撮る方々や拍手を送る方々で大いに賑わいました!

■なぜ、鶴見で「道じゅねー」?

鶴見仲通りでの「道じゅねー」は2001年に始まり、今回で20回目。地域に根差したお祭りです。

ところで、なぜ鶴見で「道じゅねー」なのでしょうか?

この鶴見には1900年代の初め、つまり明治時代の末期ごろから、沖縄出身の人たちが移り住むようになりました。京浜工業地帯などに働く場が多くあったからです。

そして、みなさんもNHKの連続テレビ小説「ちむどんどん」でご覧になられたとおり、1950年代ごろからの高度経済成長期を中心に、さらに多くの方々が移ってこられました。「ちむどんどん」の主人公である暢子もまさにその一人というわけです。ちなみに現在、鶴見区には沖縄に由来を持つ方が約3万人いると聞いています。

そこで、鶴見をはじめ横浜の人たちにも沖縄の伝統芸能や文化を広く知ってもらうことや、沖縄から鶴見に移ってきた方々の交流を深めることを目的に、「道じゅねー」が始まりました。

■鶴見のエイサー団体「鶴見エイサー潮風」さんが主催するお祭りです!

踊り手は鶴見エイサー潮風の皆さん

踊り手として「道じゅねー」を盛り上げているのは、このお祭りの主催者でもある「鶴見エイサー潮風(うすかじ)」の皆さんです。

潮風さんは鶴見区を中心に活動しているエイサー団体で、1997年に開催された鶴見区制70周年記念のイベント「さるびあ祭り」をきっかけに結成されたと伺っています。沖縄出身のみなさん、ご両親やご先祖が沖縄出身であるなど、沖縄に由来を持つみなさんばかりでなく、沖縄が好きという方々や踊りが好きという方々も参加されているそうです。

絶賛会員募集中とのことですので、ぜひ一緒に踊ってみたいという方がおられましたら、潮風さんの下記公式サイトをご覧いただき、連絡してみてくださいね。

ホーム丨鶴見エイサー潮風〜うすかじ〜

(潮風さんは、NHKの連続テレビ小説「ちむどんどん」にも出演され、エイサーを披露しています!ぜひチェックしてみてください)

■お祭りを盛り上げる沖縄の食べ物いろいろ

太鼓や演舞、観客の歓声などでとても迫力のあるお祭りですが、「道じゅねー」の楽しさはそれだけではありません。沖縄の美味しい食べ物や珍しい食べ物も一緒に楽しむことができます。

そこで、ここからはこのお祭りのもう1つの魅力、「道じゅねー」で出会った沖縄グルメの紹介です!

まずは、食べ物から紹介しましょう。

食べ物編

1つ目は、みなさんお馴染みのゴーヤチャンプルー。

チャンプルーとは、沖縄の言葉で「ごちゃまぜ」という意味だそうです。苦味が特徴のゴーヤですが、卵や豆腐と一緒に炒めることで食べやすくなり、その苦味がうま味に変わります。

そして2つ目が、これもご存知、サーターアンダギー。

サーターとは「砂糖」を意味する沖縄言葉。砂糖と卵と小麦粉を練って揚げた「沖縄版ドーナツ」です。食べてみると、外はカリカリ、中はしっとり。プレーンのものと黒糖のものの2種類がありました。

どちらも美味しくいただきましたが、私はサーターアンダギー本来の味を楽しむことができるプレーンのほうが気に入りました。ただし、あくまで個人的な感想です。あしからず!

アイス編

沖縄といえば、やっぱり「BLUE SEAL」のアイスです

沖縄でアイスと言えば、あのブランド。そう、「BLUE SEAL」です!

写真の両端のアイスは、クッキーサンドです。クッキーはしっとりとした食感で、アイスとの一体感が抜群!左端はチーズケーキ味で、3種類のチーズの贅沢ブレンドです。右端はチョコレート味で、大人好みの濃厚さが特徴です。

中央の2つは棒アイス。中央左はダブルフレーバーになっていて、ウベ(紅山芋)とピスタチオの2つの味を同時に楽しむことができます。ちなみに、ウベは沖縄県民のみなさんに大人気のアイスだそうです。中央右は「ザ・オキナワ」と言えるシークワーサー味。こちらは、NHKの連続テレビ小説「ちむどんどん」とのコラボ商品です。シークワーサーならではの酸味が素晴らしく、沖縄が感じられる逸品です。

飲み物編

さんぴん茶とシークワーサージュースで沖縄気分を盛り上げよう!

最初にご紹介するのは、沖縄名物「さんぴん茶」

沖縄では、家庭で急須に入れて飲む、日常のお茶だそうです。ジャスミン茶の1つで、とても優しい味。飲みやすいお茶でした。

もう1つは、シークワーサージュース

「シークワーサー」とは、「酢食わし」の沖縄方言だそうです。すっきりした酸味と柑橘系のさわやかな香りが最高です!

■「道じゅねー」で沖縄と鶴見の絆を発見!

皆さんいかがでしたか?

今回は例年よりも規模を縮小した開催と伺いましたが、それでも大いに盛り上がり、大いに楽しむことのできたお祭りでした。エイサーの太鼓や演舞の魅力も、それ以外の楽しさも、このサイトでみなさんにご紹介できたものはほんの一部です。

実は、私たちが横浜商科大学に入学したときから、コロナ禍で授業はほとんどオンラインでしたので、鶴見のまちに出たのも、そしてもちろん「道じゅねー」を見せていただいたのも、今回が初めてです。そんな私たちでも、「道じゅねー」で鶴見の魅力や沖縄の魅力、そして沖縄と鶴見の絆をたくさん発見することができました。

「鶴見仲通り 道じゅねー」には、楽しめるものや美味しいものがまだまだあります。みなさんも来年ぜひ、ご家族やご友人を誘って、このお祭りにいらしてみませんか。私たちも、また行きたいと思います!

取材・記事作成

後藤 優弥(横浜商科大学 商学部商学科2年)

志塚 凌 (       〃       )

城地 雅輝(       〃       )

中川 真菜(       〃       )

林 実結也(       〃       )