みなさん、こんにちは。「ちむどんどん」横浜鶴見プロジェクト学生ライターの久高、深澤、村松です。
連続テレビ小説「ちむどんどん」で、鶴見沖縄県人会会長役を演じられた片岡鶴太郎さんが、なんと今回実際に鶴見にいらっしゃいまして、そんな片岡さんを私たち大学生がおもてなしするこの企画。
この記事では、片岡さんが実際に役を演じられる際、気を付けていたことや、印象に残っているシーンや撮影の裏話などを皆様にお届けします。
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■「ちむどんどん」で鶴見沖縄県人会会長を演じて
――早速ですが、「ちむどんどん」で演じられた「鶴見沖縄県人会会長」という多くの人たちをまとめる役を演じるなかで、気を付けていたことなどがあれば教えていただきたいです。

気をつけていた事…。
まずは、三郎さんの立ち振る舞い・セリフ・「どういうことを三郎さんはみんなに言葉で伝えているのか」を、台本を読みながら、私の中に入れていきます。
当然、私と平良三郎という人とは別の人ですから、それを同化しなきゃいけないわけです。彼が言っている事の「深い意味合い」も含めて、台本を私の中に入れていく、つまり覚えていく、これは「セリフを入れる」と言いますけど、セリフを何回も何回も反復する中で段々、三郎さんと私との距離が無くなってきて、段々一つになっていくというか、同化していくっていうか。そういう心の在り方があるんですね。
そうなったらもうしめたもので、とにかくセリフを覚えるんじゃなくて、セリフを私の体内に「魂の中」に入れていくと、本番になって、仮にそのセリフを忘れてしまっても、周りの暢子ちゃんとかみんなとお芝居をしている中で、そのセリフが自然と出てくるようになる。だから自分としては、お芝居を全くしていないっていうか、芝居をするのをやめようと…。三郎さんとしての言霊がちゃんと自然と出てくるようにってことに専念しましたね。
――気を付けていた事、というよりかは「三郎さんになっていた」という表現の方が合っていますね。

そうですね。だから、段々三郎さんのようになっていくんですよね。
――「ちむどんどん」を撮影している中で、片岡さんにとって一番記憶に残っている、思い出に残っているシーンがあれば是非教えていただきたいです。

そうですね~。一番記憶に残ってて刺激的だったシーンは、フォンターナで暢子ちゃんが勤めてるお店に、暴力で嫌がらせをする一味がいて、お店が占拠されちゃったじゃないですか。
そこで、単身一人で三郎さんが乗り込んでいって、問題を解決しようとして、ちょっと乱闘もあって、三郎さんも殴られて、いよいよ親玉が来た時に、その親玉が実は三郎と戦地で色々関係があったという。そのシーンはやはり一番印象にも残っているし、一番好きなシーンでもありましたね。
――戦うシーンは、結構練習されたんですか。

練習しましたね!
監督やプロデューサーの方で、三郎さんは若い時に武術というか、そういうものをやっていた人という演出プランが練られていて、小柄ですけど、恐らく人間の体の仕組みも分かっていて、体の大きな人が何人来ても急所をパパーン!と当ててやる、そういう武術を持っていて。若い時も喧嘩三昧で、そういう術を持っていたから、すこぶる強かっただろうという設定でした。
そんなわけなので、殺陣のシーンも殺陣師の方がつけてくれて、それを何度も何度もやりながら、いわゆるお芝居のリハーサルとは別に、別室で殺陣のシーンはリハーサルや稽古をしましたね。
――個人的な質問になるんですが、ぜひ聞きたいと思っていたことがありまして、フォンターナで結婚式が行われて、片岡さんが乾杯のご発声をされていて「かんぱーい!…っと言ったら乾杯をお願いします。」というシーンがありますたが、あれはアドリブでしょうか?

あれね、アドリブなんですよ~!(笑)
リハーサルまでは「それでは、皆さんご一緒にかんぱーい!!」って盛り上がってたんですが、「では、本番いきまーす。」となった時に、一応本番だとみんな緊張するので、『それでは皆様、かんぱーい!…と言ったら乾杯になりますんで…』って言いまして。
そんな事本番でやると思っていないから、みんな素の顔になって笑うわけですよ。三郎さんの硬派でありながらも、人間的にチャーミングな所を本番でぶち込んで、結婚式も和ませるっていう…
でもまさか、それを本当に使うとは思ってなかったです。(笑)
あれは思い出のシーンでしたね~。あれを見て周りから「鶴ちゃんあれアドリブでしょ~。台本になかったですよ~!」ってことをよく言われましたね。
――続いて、片岡さんの生活面についてお聞きしたいと思っています。食事にストイックで、ヨガもやられていたりと、色々片岡さんがお身体に気を遣われているという事で、その健康の秘訣について教えていただきたいです。


私は、若い頃はもう悪食で、何でも食べててお酒も飲んでたし、日に4食も5食も食べて朝方まで飲んで、その帰りにそのまま帰ればいいものを、ラーメン屋寄って、ビールと餃子を食べたり、最後に味噌ラーメン食べたり、そんなんでパンパンになっちゃったわけですよ。
それで一番重い時で、65キロありまして。こんな事やってたら、だめだなと思いました。実は、子供の時からボクシングが大好きで、ボクシングをずっとやりたいと思ってたんです。そしたらボクシングは、33歳までがタイムリミットといわれるんですが、当時32歳で、タイムリミットまでラスト1年。その1年に掛けようと思って。
そこから食事というものを考えて…。当時65キロあるから、私の身長からしたら52キロ級が一番体に一番合っているので、そこから15~6キロ近く落とさないといけないので、食事を変える必要があって、食事を朝と昼の2食にしました。
夜の食事会とか仲間と飲みに行く事もやめて、32歳から今まで夜の食事っていうものをほぼしてないんです。当然、仕事で食べないといけない時は昼を抜いて夜に備えました。そういう風に2食にして、さらに10年前にヨガを始めてから菜食になったんです。普段は、果物、野菜、玄米、お味噌汁、ぬか漬けを朝5時に朝ごはんとして食べています。
ヨガで体幹を鍛えたり、内臓を鍛えたりするのを5~6時間やるんですが、それは空きっ腹じゃないとできないんですよ。腸が癒着しているのをほどいて、内臓にも運動をさせてから2時間半くらいかけて、果物、野菜のサラダ、玄米、お味噌汁、漬物を食べて、デザートには小豆の羊羹とかモナカを食べて、それで一食ですね。
私にとってはこれが体に合っているんですよ。
――僕たち大学生からしたら、まず朝5時に起きて活動を始めるという事が衝撃です!僕たちはその時間まだ寝ているので(笑)

私、実は昨日の夜10時に起きているんです。いつも大体夜の10時か11時起きなんですよ。それが私にとって朝なんです。
――他の人がこれから寝るという時間帯に起きているんですね!!

そう、起きてヨガやって、5時にウォーキングを小1時間くらいやって、シャワー浴びて、6時くらいになるので、今朝は6時に朝食を取って、って感じでやっていますね。
多分これは、皆さんにはできないかもしれないですね(笑)
――難しいですね…(笑)。貴重なお話をありがとうございました!
■編集後記(久高さん【鶴見大学】)

最初にこの取材の話をいただいたときに、片岡さんがどんな方なのか想像できなくて、ドラマ内の三郎さんのイメージしかなかったので緊張しました。
しかし、取材当日、片岡さんに自己紹介させて頂いたときに、私たちの目を見て挨拶をしてくださったり、そのあとの取材中も丁寧に優しく会話を話してくださり、とても楽しい取材になりました。
カメラが止まった後も、少しだけお話させていただいて、お話も面白く、親しみやすい印象を受けました。芸能人の方への取材はもちろん初めてだったので、どんなお話をしたら良いか、どうやって盛り上げようか、ずっと考えたりしていました。結局できたことは一つか二つくらいでしたが、一緒にいた深澤さんや村松さんのフォローもあって楽しい取材になりました。
片岡さんと直接お話出来る機会や、本格的なビデオカメラを使っての撮影も初めてだったので、緊張もしましたが、すごく楽しく心に残る日になりました。片岡さん、貴重なお時間を頂きましてありがとうございました。
▼片岡鶴太郎さんへの独占取材記事の続きはこちら
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