みなさん、こんにちは。「ちむどんどん」横浜鶴見プロジェクト学生ライターの久高、深澤、村松です。
連続テレビ小説「ちむどんどん」で、鶴見沖縄県人会会長役を演じられた片岡鶴太郎さんが、なんと今回実際に鶴見にいらっしゃいまして、そんな片岡さんを私たち大学生がおもてなしするこの企画。
この連載も本記事で最後となります。最後は、片岡さんが長く続けられているヨガ等の話題に移り、片岡さん流、苦手な事を長く続けるコツ等を皆様にお届けします。
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■片岡さん流、苦手なことを長く続けるコツ
――片岡さんは長年、ヨガを続けられていますね。私は好きなことは続けられますが、体を鍛える、ダイエットをするなどの苦手なことについては長く物事を続けられません。苦手なことを続けるコツがあれば教えていただきたいです。

私も苦手なことはなかなか続けられません。
ヨガは好きだから続けていますが、実はヨガをやり始めた頃はとても体が硬く、前屈も開脚もできませんでした。「これ苦手だな、自分出来ないな」と思いながらも、とにかく毎日毎日やっていました。毎日やると、0,00001ミリずつくらい昨日できなかったことができるようになっているんですよね。そして、次の日になるとまた少しできて…
ですから、毎日やることによって、自分しか分からないような小さな差異ですが、しっかりと進化があるんです。その進化を、ものすごく楽しんでいて、「昨日より今日出来るようになったな」とか「もう少しできるようになりたいな」「もう少ししたらもっともっとこういうことになるのかな」と考えます。
毎日毎日やることは大変ですが、昨日よりも今日出来る、今日よりも明日になったら…と続けていけば、1日の小さな積み重ねがものすごい大きな進歩になっているんです。
そのため「これをやってみたい」と思ったら「必ずそれを毎日やる」ことによって苦手を克服することはできると思います。「できないけど、ちょっとやってみよう!」が大切で、苦手だと思ってやめちゃったらそれで終わりです。
――そうなんですね!できないけど、毎日ちょっとやってみる。その心持ちが大切なんですね。

加えて、私は脳を騙しながら「毎日」を続けています。「私これ好きかもしれないな。好きだな。楽しいな。」ということをわざと口に出して言っているんです。「あ、これできるかもしれないな。できますよね。大丈夫ですよね。」って一人でぶつぶつ言いながら。また、「私もう無理だな」とか「駄目だよ」っていうことは一切言わない。否定的なことを言うとね、やっぱね体が、脳が反応するんでね。私は脳に確実にいいことしか提供していないんです。
1年ってあっという間に経つと思いますが、毎日5分でも10分でも、ちょっとずつ行い、それが1年経過すると、今までやってきた自分とやっていなかった自分とでは、大きな差になる。というふうに考えて毎日やっています。何年もやろうなんて思わないで「今日これをやる」。そして毎日やる。それだけでいい。それがあっという間に1年経ちますから。その1年の差はとても大きいと思います。
それと自分を絶対褒めることも大事。苦手だとかダメだとか言わないで「大丈夫出来るから絶対大丈夫」「昨日よりここができるんだから」常に前向きな言葉で自分を絶対に卑下しない。自分を絶対に褒めてあげる。私はそうしています。
――勉強になります。毎日少しずつお話しいただいた内容を実践してみようと思います。
――「ちむどんどん」で三線を弾かれていましたが、片岡さんは楽器が得意ではないとお聞きしました。三線を練習する際には先ほどお話されていたように、自分はできると口に出したり、楽器が苦手だとは思わずに練習を毎日されていたのでしょうか。


おっしゃる通り!「ちむどんどん」で三線を初めて弾いたのですが、楽器が苦手だったので、とにかく「いや、俺は三線弾けるようになるよ。俺、三線大好きだから。」「三線大好き大好き!三線愛してるから!」ってずっと言いながらやってました。
2021年3月23日から三線をやり始めて、今まで1日も休まず弾いています。毎日やることで今まで見えてなかったことが見えてくるんです。昨日は「やっぱだめだな難しいな、なかなか成長できないな」なんて思いながらもやって、もうここで終わりということで、1回寝るんです。睡眠をとると昨日は出来なかったのに、起きてやってみると「え、え、」っていうくらいスットできる瞬間があって。その時「あー、嬉しいな」って思って、その喜びってね、魂が歓喜するような感じなんです。
昨日できなかったことができて、「俺はやっぱ三線を愛しているんだ。三線にも愛されているんだ。俺は絶対大丈夫なんだ。三線大好きなんだ。」って言いながら、ずっとやっていました。それでなんとか撮影に間に合いました。
今や、三線なくては私の人生は語れません。毎日毎日、三線を弾いているので、弾かない日はありえないです。これからもずっとずっと弾き続けます。
――「ちむどんどん」での見事な三線披露の裏には、こんな素敵な裏話があったのですね。貴重なお話をありがとうございました。
■編集後記(深澤さん【鶴見大学】)

取材を通して「ちむどんどん」のお話や片岡さんご自身のお話をお聞きしました。他にもまだまだお聞きしたいことがありましたが、時間の都合上全てを伺うことができず、それが心残りではあります。しかし、楽しくもあり、大変勉強にもなる貴重な時間を過ごすことができました。片岡さん、貴重なお時間をいただきありがとうございました!
▼本内容は、下記動画の詳細版となります。こちらも併せてお楽しみください。
